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駒沢ドッグラン

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ドッグランは、1990年代のアメリカで、公園内に犬専用の施設が誕生したことが始まりだと言われています。 その後、ヨーロッパ各地に広がり、現在のように世界各国の愛犬家の間で、盛んに利用されるようになりました。 今回のコラムは、東京都の駒沢オリンピック公園内にある「駒沢ドッグラン」について。 まずはどのような経緯ででき上がったのか…そこからひも解いてみましょう。
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都立公園第一号のドッグラン!

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公園の写真
世界的な流れにともなって、日本にもドッグランが広まってきたのですが、 都市よりは観光地や郊外の遊休地を利用したものが数多く見られました。
それだけに、東京のような大都市の大型公園の中にドッラン施設を試行したのは、 駒沢オリンピック公園と神代植物公園が初めてのケース。各地の公共公園内に、ドッグランが作られる先がけとなりました。
駒沢オリンピック公園は、東京都世田谷区と目黒区、2つの区にまたがる大きな公園で、 週末には区内外を問わず、老若男女、たくさんの人でにぎわう人気スポット。 その豊かな緑に恵まれた環境は、犬のお散歩にも最適。昔から愛犬家の皆さんの憩いの場でもあったとようです。 このようななかで、「愛犬をノーリードでのびのびと遊ばせる場所を」という声があがり、 2001年(H13年)、愛犬家の有志がドッグラン開設にむけて活動を始めました。
アメリカのドッグラン勉強会や、ほかの公園の愛犬家グループと意見交換会など精力的に活動を進め、 ついには有志によるドッグランの署名運動も起こりました。その愛犬を思う熱い気持ちに応えるかのように、 翌年、東京都は都立公園内にドッグランの試行を発表。 約10か月間の試用期間を経て、2003年(H15年)からドッグランの本格運用がスタートしたのです。
こうして、都立公園内ドッグランの第一号「駒沢オリンピック公園ドッグラン(通称:駒沢ドッグラン)」が誕生しました。
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管理はボランティアグループが…

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公園の写真
駒沢ドッグランはテニスコート4面ほどの広さ。 公園の遊休地に都が周辺フェンスを設置し、利用を開始しました。ドッグランの管理は、 利用者によるボランティアグループ「駒沢オリンピック公園ドッグランサポートクラブ(略称:KDSC)が行っています。 利用規程の策定や利用マナーの啓蒙、施設改善の要望など、「より良いドッグラン」を目指して、 とても深く幅広い活動をしているサポートクラブだという印象を受けました。
中でも「月例お掃除会」は月初め週末恒例の行事で、 KDSCのメンバーではない方も含め毎回30〜50名の参加があるとか。 「愛犬たちのために何かやりたい!」と思う飼い主さんにとって、 ドッグランのボランティアを始める第一歩にぴったりのようです。
ではサポートクラブのスタッフにお話しを伺ってみましょう。
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公園の写真
―――これまでの活動の中で心に残っていることを教えてください。
KDSCは開設当初のボランティア解散後、2007年(H19)11月に設立されたボランティアグループです。 活動資金もさることながら積極的な参加意識を持って頂くため、 寄付金はお受けせず、あえて年会費1,000円を頂戴した上でボランティアに参加としてくださいという形をとっています。 この当会の趣旨に快くご理解頂いて、設立してわずか2か月後の12月末には、 100名を超える方たちの参加を得て現在に至っています。これには驚くとともに、大変うれしい気持ちでいっぱいです。
また、当初掲げた「マナーがあれば、ルールは減らせる!」 「いいマナーの空気に包まれたみんなが楽しめるドッグラン」というスローガンも、 参加頂いたKDSCメンバーの自然な行動がいい空気(雰囲気)となり、今は広くご理解頂けていると思います。
さらに昨年から利用者登録制になりましたが、登録頭数が4,000頭という大所帯にも関わらず、 トラブルもほとんどなくなりました。
また、公園課のご理解もあり、施設面においても大きく改善されました。 ただ残念ながら、いまだにウンチの取り忘れやマナー、ルールの遵守違反は0パーセントとはいきません。 でも、これはどんな世界にもありがちなこと…。 心ある人たちが率先し、さらにいいマナーの空気でドッグランを満たせるよう、淡々とやっていくしかないと感じています。
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公園で戯れる犬の写真
―――ドッグランを利用する皆さんへのメッセージがありましたらお願いいたします。
『ドッグラン3原則』をご紹介します。
ドッグランを利用する上で必要なことは、
@愛犬家としての常識・知識
Aドッグラン利用者としての常識・知識
B公共施設を利用する上での社会人としての常識
以上の3つだと思います。
利用者の皆さんがこの3つを心がけて頂ければ、ドッグランは愛犬たちの最高の遊び場になると思います。

さらに、『KDSCメンバーも同じ一般利用者です』ということを申し上げたいと思います。 駒沢ドッグランの運営は、ボランティアKDSCが行っています。月例掃除会以外にも、 毎日、取り忘れのウンチや汚れた地面を掃除したり、ゴミ箱や汚れたままのボールを洗ったりしています。 とはいえ、KDSCのメンバーも皆さんと同じ一般利用者でしかありません。 日頃無料で利用できるドッグランに感謝しつつ、いい環境を守りたいと願う愛犬家のボランティア活動です。
どうぞ、皆さんも愛犬をいつも清潔でいい環境の中で遊ばせられるようご協力下さい。

それからもうひとつ付け加えるなら、ドッグランは『情報交換の場』だということです。 「しつけはどうしたらいいの?」「ドッグフードを安く買える店はどこ?」 「いい獣医さんは?」等々、愛犬のための情報収集・情報交換には欠かせない、とても有意義な場所だと思います。 初めてドッグランを利用される方は、ちょっと気後れされる方もいらっしゃるようですが、 飼い主の緊張感は愛犬にも伝わります。我々もなるべくお声を掛けるようにしています。 「おはようございます!」「こんにちは!」と積極的に飼い主同士が挨拶を交わしてみて下さい。 愛犬家同士のことですから、すぐに仲良くなれると思います。
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公園にいる犬と人々の写真
―――今後、どのような活動をしていきたいとお思いですか?
月例および日々の掃除をはじめ、愛犬たちにとっていい環境のドッグランを維持できるよう利用者の皆さんと共に、 引き続き淡々と活動していきながら、愛犬たちは犬としてのマナー、 飼い主たちは人としてのマナーを守りながら楽しく遊べる場として、 より理想的なドッグランを目指して行きたいと思っています。
―――どうもありがとうございました。
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ドッグランは、今までの公園が持つ公共施設機能に、 愛犬と共生する空間を加えることで、新しい公園の在り方を考えるきっかけになった…とも考えられますね。 そこでは愛犬家の「マナー」や「モラル」も問われることになることを、いつも忘れずにいたいものです。
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